栃木県日光市にある日光輪王寺で、毎年4月2日に行われる強飯式(ごうはんしき)。
栃木県の行事としては有名ですが、その意味や由来、
行事の内容はどんなものなのでしょうか。
この記事では、強飯式に関して、解説していきます。
強飯式の意味
強飯式は、お酒や食べ物を振る舞うお祭りで、
大盛ご飯を無理やり食べさせるという意味があります。
大盛ご飯を無理やり食べさせるなんて、なんとも変わった行事ですよね。
どうして強飯式は、始まったのでしょうか。
強飯式の由来
強飯式の始まりは、平安時代にさかのぼります。
平安時代では、山で修行をした帰りに、お供え物を持って帰るという風習がありました。
そのお供え物は、里の人にも分けるということが、強飯式の始まりです。
強飯式では、「頂戴人」というひとが、大盛ご飯を食べます。
その役をする人は、「七難即滅(しちなんそくめつ)、七福即生(しちふくそくしょう)の現世利益(げんぜりやく)疑いなし」と言われています。
意味は、病気をせず健康でいられ、商売繁盛となるということで、「頂戴人」には江戸時代になると、将軍や大名などの、身分の高い人が行っていました。
強飯式とは食べる行事
強飯式は、大盛ご飯を食べる行事ですが、おおもりごはんとはどれくらいの量なのでしょう。
なんと、1杯3升ほど(お米約5kg分)を食べるとされていて、
たくさん食べろと攻め立てられたそうです。
では、どのような流れで、強飯式は勧められるのでしょうか。
強飯式の流れ
強飯式は、まず、お経から始まります。
その次に、お神酒・菜膳・ご飯が並び、強飯頂戴という儀式が始まります。
最後に、縁喜がらまきという催しをして終わります。
日光山輪王寺の強飯式の参加方法
栃木県にある日光山輪王寺の強飯式は、毎年4月2日、
本堂で午前11時と午後2時の2回行われます。
参観料金は、1人3,000円。
ご祈祷をすると、しゃもじの形をしたお札と福持がもらえますよ。
もらったしゃもじのお札は、神棚などの高い位置に置き、福持は早めに食べましょう。
強飯式は、意外にも子ども席があります。
そのため、家族で参加しても、楽しいですよ!
子どもに強飯式を楽しく伝える方法
お子さんも一緒に、強飯式に参加する場合、事前に、強飯式とは何ぞやということを知っておくといいと思います。
しかし、強飯式の説明って難しいですよね。
そこで、是非見せてあげてほしいのが、まんが日本昔話の「そうめん地蔵」。
このお話は、強飯式の起源となっているし、アニメなので、お子さんも楽しく学べますよ!
まとめ
日光山輪王寺の強飯式に関して、いかがでしたでしょうか。
意味や由来を知ったうえで、強飯式に参加すると、より楽しめると思います。
お子さんも参加できるので、日本の伝統行事を学ぶいい機会ですね!
是非、参考にしてみてください。